【DXシナリオ】黒い森(シュバルツバルト)
レギュレーション
本シナリオは基本1、2、上級、ユニバーサルガーディアンを最低限使用する。
それ以上の使用に関してはGM、PLで決めること。
本シナリオはリバースハンドアウトシステムを採用する。推奨ワークスやPCの所属などについてはリバースハンドアウトに記載されることになる。また、リバースハンドアウトをセッション中に公開するまで、PCのワークスは他PCにもわからないものとする。
トレーラー
謎の少女リコリス。彼女は、助けを乞う。
それは、迫り来る鼠からだろうか。
そして、彼女は何者なのだろうか。
全ては暗い、暗い。黒い森の中に。
ダブルクロスthe3rdedition「黒い森(シュバルツバルト)」
ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。
PC①用ハンドアウト
ロイス:リコリス P興味/N嫌悪
君の下に現れた少女リコリス。目も見えず、声も出せない少女はしかし、君に願った。
「たすけて」と。その願いを聞き入れた瞬間、突然発生した《ワーディング》により、君はジャームとオーヴァードの戦闘。その渦中へワープしてしまう
PC②
ロイス:淀川清明(よどがわきよあき) P遺志/N不信感
君は探偵、のようなものだ。今回の依頼者は淀川清明。UGN本部エージェント。
そんな人物が部下ではなく君を使う。
それだけの理由があるのだろうと、依頼を受けた。
しかし、その捜査は難航し、成果のないまま途中経過の報告という状況だ。
そんな中、一瞬不意に訪れた《ワーディング》その直後だった。
「鼠を始末しろ」そう言って依頼者は巨大な鼠の化け物へと姿を変え、街へと飛び出してしまう。
PC③用ハンドアウト
ロイス:PC① P興味/N指定なし
巨大な鼠のジャームに追われ、逃げていた君の前に現れたのは少女と手を繋いだオーヴァード。そいつは、瞬く間にジャームを倒してしまった。
この人に助けてもらおう。そう思って、君は(PC①)に接触する。
PC④用ハンドアウト
ロイス:“ドレイン”瀬戸悠里 P執着/N敵愾心
君は“ドレイン”瀬戸悠里というジャームを追っている。瀬戸は、天才的クラッカーであり、ネットを通じてレネゲイドウイルスを散布するコンピュータウイルスを開発し、逃亡した。
彼が生み出したと思われる鼠のジャーム目撃情報を下に探索の途中、《ワーディング》を察知し向かうと、鼠を屠る(PC①)の姿があった。
ワークスなどのPC作成ルールはリバースハンドアウトに記載。
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
エネミーデータ:ゴリアテ
スタイル
カブト/チャクラ/カゼ
6/14 4/12 6/12 3/8
CS8 AR1
技能
射撃●-●-
運動●●●●
回避●●●●
操縦●●●●
白兵●●●●
圧力●●●●
信用●-●●
隠密●-●-
ロケットスタート●●●●
カバーリング●●●-
鉄身●●●●
遠当●●●●
アウトフィット
武器
ナーゲル
攻/S+6 受3
防具
鎖帷子/ブラックライダー
S2/P3/I3
ヴィークル
S1/P1/I2 SF2
防御修正S3/P4/I5
コンボデータ
白兵+遠当
攻:S+10 射程:近
てからエネルギー弾を放つ。ツインアームマッチョクランチ。
ただし、遠当しか特技がないため至近に近づかれるとただの白兵になる。その場合の攻撃力はS+6。
セットアップにCSを+4
シーン1回。
鉄身
肉体ダメージ軽減
雇い主を守り切る。この場合ファンゴをかばう。
キャラクター解説
「俺の美しい散りざまを邪魔するな!」
美しさに拘る用心棒。サイバーアームと生身の腕をそれぞれに持ち、ツインアームマッチョクランチというエネルギー弾を放つ。
ファンゴに雇われており、「傭兵としての美しさ」に全てを賭けてファンゴを守る。
【トーキョーN◎VA-X】シナリオ『誠実の証』
エネミーデータ:ガンゾ
レッガー◎●/カタナ/イヌ
7/13 3/11 7/14 3/10
CS:8AR:1
技能
射撃-●-●
運動●●●●
回避●●●●
白兵●●●●
圧力●●●●
信用-●-●
隠密●-●-
スタイル技能
見切り●●●●
リフレクション●●●●
鬼の爪●●●●
イカサマ●●-●
捕縛術●●●●
アウトフィット
武器
降魔刀
攻:S+4 受2
射程:至近
防具
アーマージャケット
S1/P1/I2
コンボデータ
白兵+鬼の爪+捕縛術
攻撃力S+4 射程:至近
「ダメージ軽減技能」で軽減不可。命中するとアウトフィット1つを捕縛する。
リフレクション
白兵でドッジ
見切り
1カット1回、肉体ダメージ軽減。
イカサマ
白兵/射撃の達成値常時+3
キャラクター解説
「俺がヴァームのトップになるのさ。もうあいつらに舐めた口はきかせねえ」
ヴァーム・ファミリーの事実上ナンバー2。
先代ヴァームの頃からファミリーに尽くしてきたが、常にドンの首を狙い続けてきた。
かつてケルビムで働いていた経歴を持っており、「制裁」でコルテオに「ドン・ヴァームへのコネを使用不可」を与え、罪をなすりつける。
【トーキョーN◎VA-X】シナリオ『誠実の証』
エネミーデータ:ファンゴ
スタイル
レッガー◎/カブトワリ/クロマク●
能力値/制御値
5/11 4/13 4/10 7/14
CS:6 AR: 1
技能
射撃●●●●
知覚●-●●
運動●●●●
回避●●●●
製作:肉料理●●●●
白兵-●-●
圧力●●●●
信用-●-●
社会:N◎VA---●
社会ストリート●--●
社会カーライル●-●●
スタイル技能
身代わり●●●●
手妻使い●-●●
クイックドロー●-●●
ファニング●●●●
アウトフィット
武器
R6u
攻:P+5 射程:近
防具
フォーマリティ/インナーアーマー
S2/P3/I3
サイバーウェア
アサルトナーブス
肉体ダメージ+2
コンボデータ
射撃+ファニング
技能:射撃 目標値:制御値
対決:回避
攻撃力:P+14
身代わり
社会ダメージ軽減
クイックドロー
射撃の達成値プラス
各特技、アウトフィットの具体的なデータはルールブックを参照。
キャラクター解説
「よぉボーイ。ここで死んでいくかい?」
ロッソ・ファミリーの新しいドン。殺した人間を調理して食い、他人に振る舞う精神異常者。
野心家でゆくゆくはカーライル全てを手に入れるつもりで行動を開始した。
キマった人物だが頭のキレは悪くなく、狡猾に物事を進めていく。
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
エンディングフェイズ
エンディングはあくまで一例である。キャストや展開によっては大きく変化するだろう。
エンディング1:トーキー
解説:《トーキー》のエンディングとなる。河渡白夜と今回の件を話すシーンとなる。
まだ使用していないのなら、《暴露》を使用してその結果を演出してもいいだろう。
描写:いつものバーで、河渡白夜は既に待っていた。河渡連合は割と暇なのだろうか。
セリフ:河渡白夜
「お前さんのおかげで、色々助かったぜ。報酬はもう振り込んであるから、あとで確認しな」
「ところで、お前さん肉料理はいけるクチか? たまには天然のスキヤキも悪くないと思うんだが……これがまた赤ワインに合うのよ」
「で、次の仕事なんだが……」
結末:災厄の町。まだまだ厄いネタが尽きないらしい。
エンディング2:フェイト
解説:《フェイト》のエンディングとなる。悲惨な状況のロッソ・ファミリーの現状報告とお礼を、オープニングの男がしにくるシーン。
描写:君のアジトにやって来た男は、だいぶやつれていた。それもそうだろう。
セリフ:男
「ドンが殺されてるのはまあ、予想はついてたんだ。だがまさか、ファンゴがあんな……」
「ドン・ロッソは、行き場のない俺を拾ってくれたんだ。俺はドンに恩があった。くそっ」
「約束の金だ。これから、ロッソはヴァームに吸収される。ヴァームはより勢いを増すだろう」
「俺は、ここらが潮時だな。もうドンもいない。ここらで用心棒でもやるとするさ」
「……ドン無念を晴らしてくれて、ありがとう」
結末:依頼人の男も悪党ではあるが、悪人には悪人なりに、矜持や恩義もあるのだろう。
エンディング3:レッガー
解説《レッガー》と《カブトワリ》のエンディングとなる。ドン・ヴァームに事件のことを報告する。コルテオが生きているか、死んでいるかでも展開が変わるかもしれない。
描写:君たちの話を聞き終えたドン・ヴァームは、静かにため息をついた。
「ガンゾの叔父貴……」と、つぶやいて。
セリフ:ドン・ヴァーム
「よくやってくれた。二人とも」
「頭のいなくなったロッソは、俺たちの傘下になる。アイランドも、土地の権利書を部下が抑えてくれた」
「まあ、あんなことがあったあとじゃレストラン・カジノバーとしては使えねえな。ゲーセンにでもするか」
「それで、コルテオは……」
エンディング4:カブトワリ
※コルテオをどうしたかによって、大きく変化するので具体的なことは書けない。
解説:《カブトワリ》のエンディングとなる。
コルテオが生きているなら、シンジケートから足を洗いレッドエリアの小さな酒場で働いていてもいいし、ドンに赦され、オリジナルの酒を堂々と作れるようになってもいい。
死んでいるのなら、墓参りを寂しくするエンディングでもいい。
いずれにしても、これが最後のシーンである。
「らしく」終わらせよう。
『誠実の証 xyz』
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
クライマックスフェイズ
条件:イベントを全て終え、アイランドに向かった。
解説:クライマックスの戦闘となる。敵はファンゴ、ガンゾ、ゴリアテの3人。
ゲストの神業は
・ファンゴ:とどめの一撃/腹心
・ガンゾ:死の舞踏
・ゴリアテ:完全防御
である。
描写:君達がアイランドに向かうと、中は悲惨なことになっていた。ロッソ・ファミリーの幹部たちが声にならない声をあげながら、逃げるように店から出て行くのと入れ違いになる。
床には、食べ散らかした肉料理と、吐瀉物が散乱していた。
その向こうには、コックの正装をしたファンゴの姿。
そして、ガンゾとゴリアテもいる。
ここが、落とし前の場所だ。
セリフ:ファンゴ
「よぉ待ってたんだぜぇ。今日は俺のドン就任記念パーティだぁ」
「お前たちも祝ってくれよ」(デカイガトリングガンをポケットから出す)
「せっかくだ、お前たちも食うかぁ? 親父入りの特性ラザニアだぁ!」
「気に入らねえ奴や気に入った奴を殺して、料理して、食う。ってのが最高に興奮するのよ」
「しかしまあ、オレ様は頭がいいからな。どうせなら商品にしようと思ったわけだ!」
「お前らも肉、食いたくねえか?」
「どうだ、どうだ、どうだぁ! お前も肉にしてやるぜぇ、ステーキか、ハンバーグか、親父の好きだったラザニアかぁ!」(とどめの一撃)
「フヘヘへ、俺を殺すには、一歩足りなかったようだな」(腹心)
「へ、へへ……所詮、お前らも同じ穴の貉よ。先に地獄で待ってるぜぇ」(死亡)
セリフ:ガンゾ
「《カブトワリ》《レッガー》……残念だ。俺の手伝いしてくれるなら、こんなことにはならなかったのによ」
「悲しいぜ」
「俺の手下にならねえなら、死んでもらうしかねえな」
「俺はよぉ、若い頃はヴァームの特攻隊長だったんだぜ?」(死の舞踏)
「やられてたまるかよ。俺は今まで、散々ヴァームにコキ使われて来たんだ!」
「2度と奴らの家族に舐めた口はきかせねえ!」
「こんな、はずじゃ……」(死亡)
セリフ:ゴリアテ
「見るがいい! この美しき肉体を!」
「ウー、ウー……」
「うぅぅぅぅ美しい」(死亡)
結末:敵を倒すとクライマックス終了となる。エンディングフェイズに移行すること。
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
トリガーイベント後半(イベント3、4、5)
イベント3:マスターシーン
条件:骨について調べた。
描写:この日、アイランドではファミリーの今後を占うための会議を臨時で設けられていた。しかし、出席する幹部たちの表情はどこか暗い。全て、この男のせいだ。
「ハァロー兄弟。今日は俺の特性ラッザァニアを食べていってくれぇ」
臨時でファミリーの頭になったボンクラ息子、ファンゴである。
こいつが何を言い出すのか、気が気でないのだ。
「さあ冷めないうちに食いな」
ファンゴに急かされ、幹部達がラザニアを口に運ぶ。「あ、うまい」「うん、うまい」「うまいぞ」と一口食べれば味の虜になる幹部達。そこうち一人、また一人と何かが口の中でゴロッという。「ん?」とそれを取り出して、確認した幹部達は次々と「うぅぅぅぅぉぇぇぇ」と泣きながら吐き出した。
「主の血と肉をみんなで食べるんだよぉうまいだろぉ、親父はよぉ!」
それを見て愉悦に満ちた顔で笑うファンゴ。一人が落としたナプキンの上には、人間の歯がきっちりと乗っていた。
イベント4:指定なし
条件:入手したアドレスへ向かった。
登場判定:《社会:N◎VA、ストリート》10
解説:場所は小さな精肉店だ。中に入ると、チェーンソーのような音が響いている。今まさに、自動チェーンソーでコルテオが解体されそうになっているところだ。
キャストが助けると、精肉店へゴリアテがやってきて、戦闘となる。
描写:そこで君達が見たものは、電気自動のチェーンソーの刃が、拘束されたコルテオの元へと走る瞬間だった。
セリフ:コルテオ
「あ、ああ!!」
「《カブトワリ》……すまない。俺のせいで……こんなことに……」
セリフ:ゴリアテ
「ここにきた奴が雇い主の敵だと聞いている。悪いが死んでもらう」
「うぉぉぉぉぉっ!」(突如、ゴリアテの下半身が大きくうねりを上げる。足というパーツが体の中にしまわれ、ジェット噴射。そしてヴィークルと合体!」
「これがカゼの本当の姿だ!」
「受けるがいい、ツインアームマッチョクランチ!」(手からビームを放つ)
戦闘:ゴリアテと戦闘になる。敵はゴリアテ一人、距離は近とする。カット進行に移行すること。
結末:ゴリアテが『完全死亡』するか、《脱出》でシーンから退場すると、シーンが終了となる。コルテオを保護することに成功した。
イベント5:カブトワリ
条件:イベント4の直後
登場判定:《社会:N◎VA、ストリート》10
解説:コルテオから話を聞くシーン。謎を話してもらうシーンを想定している。
描写:コルテオは、疲弊しきっていた。しかし、ポツポツと独白のように言葉を口にする。
セリフ:コルテオ
「俺は、俺はさ。独立して、1つの店を持つのが夢だったんだ。今みたいに、マフィアの偽造酒なんかじゃなく」
「俺の、俺だけの酒を出したかった」
「ある時、ガンゾに唆されたんだ。『俺を手伝えば、支援してやる』って」
「それで、ガンゾの言われるままに仕事をしたら、気づいたらドンをはめるような真似の手伝いさ。俺は、あれだけよくしてくれたドンを裏切ったようなものだ」
「お前まで裏切ったと変わらない。……俺は、ユダだ」
「だけどあいつは約束を守る気なんかなかった。僕を人質みたいにして、《カブトワリ》お前にドンを殺せって!」
「挙句、酒のレシピまで吐かされた」
「僕にケジメをつけにきたんだろ。いいさ、殺されるならお前に殺されたい」
「だって、僕達……」
結末:《カブトワリ》にPSを選択してもらう。コルテオを殺すにしても見逃すにしても、次がクライマックスフェイズとなる。
どちらを選んでも、コルテオはキャスト一人に《ファイト!》を使う。