【トーキョーN◎VA-X】シナリオ『誠実の証』
エネミーデータ:ファンゴ
スタイル
レッガー◎/カブトワリ/クロマク●
能力値/制御値
5/11 4/13 4/10 7/14
CS:6 AR: 1
技能
射撃●●●●
知覚●-●●
運動●●●●
回避●●●●
製作:肉料理●●●●
白兵-●-●
圧力●●●●
信用-●-●
社会:N◎VA---●
社会ストリート●--●
社会カーライル●-●●
スタイル技能
身代わり●●●●
手妻使い●-●●
クイックドロー●-●●
ファニング●●●●
アウトフィット
武器
R6u
攻:P+5 射程:近
防具
フォーマリティ/インナーアーマー
S2/P3/I3
サイバーウェア
アサルトナーブス
肉体ダメージ+2
コンボデータ
射撃+ファニング
技能:射撃 目標値:制御値
対決:回避
攻撃力:P+14
身代わり
社会ダメージ軽減
クイックドロー
射撃の達成値プラス
各特技、アウトフィットの具体的なデータはルールブックを参照。
キャラクター解説
「よぉボーイ。ここで死んでいくかい?」
ロッソ・ファミリーの新しいドン。殺した人間を調理して食い、他人に振る舞う精神異常者。
野心家でゆくゆくはカーライル全てを手に入れるつもりで行動を開始した。
キマった人物だが頭のキレは悪くなく、狡猾に物事を進めていく。
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
エンディングフェイズ
エンディングはあくまで一例である。キャストや展開によっては大きく変化するだろう。
エンディング1:トーキー
解説:《トーキー》のエンディングとなる。河渡白夜と今回の件を話すシーンとなる。
まだ使用していないのなら、《暴露》を使用してその結果を演出してもいいだろう。
描写:いつものバーで、河渡白夜は既に待っていた。河渡連合は割と暇なのだろうか。
セリフ:河渡白夜
「お前さんのおかげで、色々助かったぜ。報酬はもう振り込んであるから、あとで確認しな」
「ところで、お前さん肉料理はいけるクチか? たまには天然のスキヤキも悪くないと思うんだが……これがまた赤ワインに合うのよ」
「で、次の仕事なんだが……」
結末:災厄の町。まだまだ厄いネタが尽きないらしい。
エンディング2:フェイト
解説:《フェイト》のエンディングとなる。悲惨な状況のロッソ・ファミリーの現状報告とお礼を、オープニングの男がしにくるシーン。
描写:君のアジトにやって来た男は、だいぶやつれていた。それもそうだろう。
セリフ:男
「ドンが殺されてるのはまあ、予想はついてたんだ。だがまさか、ファンゴがあんな……」
「ドン・ロッソは、行き場のない俺を拾ってくれたんだ。俺はドンに恩があった。くそっ」
「約束の金だ。これから、ロッソはヴァームに吸収される。ヴァームはより勢いを増すだろう」
「俺は、ここらが潮時だな。もうドンもいない。ここらで用心棒でもやるとするさ」
「……ドン無念を晴らしてくれて、ありがとう」
結末:依頼人の男も悪党ではあるが、悪人には悪人なりに、矜持や恩義もあるのだろう。
エンディング3:レッガー
解説《レッガー》と《カブトワリ》のエンディングとなる。ドン・ヴァームに事件のことを報告する。コルテオが生きているか、死んでいるかでも展開が変わるかもしれない。
描写:君たちの話を聞き終えたドン・ヴァームは、静かにため息をついた。
「ガンゾの叔父貴……」と、つぶやいて。
セリフ:ドン・ヴァーム
「よくやってくれた。二人とも」
「頭のいなくなったロッソは、俺たちの傘下になる。アイランドも、土地の権利書を部下が抑えてくれた」
「まあ、あんなことがあったあとじゃレストラン・カジノバーとしては使えねえな。ゲーセンにでもするか」
「それで、コルテオは……」
エンディング4:カブトワリ
※コルテオをどうしたかによって、大きく変化するので具体的なことは書けない。
解説:《カブトワリ》のエンディングとなる。
コルテオが生きているなら、シンジケートから足を洗いレッドエリアの小さな酒場で働いていてもいいし、ドンに赦され、オリジナルの酒を堂々と作れるようになってもいい。
死んでいるのなら、墓参りを寂しくするエンディングでもいい。
いずれにしても、これが最後のシーンである。
「らしく」終わらせよう。
『誠実の証 xyz』
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
クライマックスフェイズ
条件:イベントを全て終え、アイランドに向かった。
解説:クライマックスの戦闘となる。敵はファンゴ、ガンゾ、ゴリアテの3人。
ゲストの神業は
・ファンゴ:とどめの一撃/腹心
・ガンゾ:死の舞踏
・ゴリアテ:完全防御
である。
描写:君達がアイランドに向かうと、中は悲惨なことになっていた。ロッソ・ファミリーの幹部たちが声にならない声をあげながら、逃げるように店から出て行くのと入れ違いになる。
床には、食べ散らかした肉料理と、吐瀉物が散乱していた。
その向こうには、コックの正装をしたファンゴの姿。
そして、ガンゾとゴリアテもいる。
ここが、落とし前の場所だ。
セリフ:ファンゴ
「よぉ待ってたんだぜぇ。今日は俺のドン就任記念パーティだぁ」
「お前たちも祝ってくれよ」(デカイガトリングガンをポケットから出す)
「せっかくだ、お前たちも食うかぁ? 親父入りの特性ラザニアだぁ!」
「気に入らねえ奴や気に入った奴を殺して、料理して、食う。ってのが最高に興奮するのよ」
「しかしまあ、オレ様は頭がいいからな。どうせなら商品にしようと思ったわけだ!」
「お前らも肉、食いたくねえか?」
「どうだ、どうだ、どうだぁ! お前も肉にしてやるぜぇ、ステーキか、ハンバーグか、親父の好きだったラザニアかぁ!」(とどめの一撃)
「フヘヘへ、俺を殺すには、一歩足りなかったようだな」(腹心)
「へ、へへ……所詮、お前らも同じ穴の貉よ。先に地獄で待ってるぜぇ」(死亡)
セリフ:ガンゾ
「《カブトワリ》《レッガー》……残念だ。俺の手伝いしてくれるなら、こんなことにはならなかったのによ」
「悲しいぜ」
「俺の手下にならねえなら、死んでもらうしかねえな」
「俺はよぉ、若い頃はヴァームの特攻隊長だったんだぜ?」(死の舞踏)
「やられてたまるかよ。俺は今まで、散々ヴァームにコキ使われて来たんだ!」
「2度と奴らの家族に舐めた口はきかせねえ!」
「こんな、はずじゃ……」(死亡)
セリフ:ゴリアテ
「見るがいい! この美しき肉体を!」
「ウー、ウー……」
「うぅぅぅぅ美しい」(死亡)
結末:敵を倒すとクライマックス終了となる。エンディングフェイズに移行すること。
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
トリガーイベント後半(イベント3、4、5)
イベント3:マスターシーン
条件:骨について調べた。
描写:この日、アイランドではファミリーの今後を占うための会議を臨時で設けられていた。しかし、出席する幹部たちの表情はどこか暗い。全て、この男のせいだ。
「ハァロー兄弟。今日は俺の特性ラッザァニアを食べていってくれぇ」
臨時でファミリーの頭になったボンクラ息子、ファンゴである。
こいつが何を言い出すのか、気が気でないのだ。
「さあ冷めないうちに食いな」
ファンゴに急かされ、幹部達がラザニアを口に運ぶ。「あ、うまい」「うん、うまい」「うまいぞ」と一口食べれば味の虜になる幹部達。そこうち一人、また一人と何かが口の中でゴロッという。「ん?」とそれを取り出して、確認した幹部達は次々と「うぅぅぅぅぉぇぇぇ」と泣きながら吐き出した。
「主の血と肉をみんなで食べるんだよぉうまいだろぉ、親父はよぉ!」
それを見て愉悦に満ちた顔で笑うファンゴ。一人が落としたナプキンの上には、人間の歯がきっちりと乗っていた。
イベント4:指定なし
条件:入手したアドレスへ向かった。
登場判定:《社会:N◎VA、ストリート》10
解説:場所は小さな精肉店だ。中に入ると、チェーンソーのような音が響いている。今まさに、自動チェーンソーでコルテオが解体されそうになっているところだ。
キャストが助けると、精肉店へゴリアテがやってきて、戦闘となる。
描写:そこで君達が見たものは、電気自動のチェーンソーの刃が、拘束されたコルテオの元へと走る瞬間だった。
セリフ:コルテオ
「あ、ああ!!」
「《カブトワリ》……すまない。俺のせいで……こんなことに……」
セリフ:ゴリアテ
「ここにきた奴が雇い主の敵だと聞いている。悪いが死んでもらう」
「うぉぉぉぉぉっ!」(突如、ゴリアテの下半身が大きくうねりを上げる。足というパーツが体の中にしまわれ、ジェット噴射。そしてヴィークルと合体!」
「これがカゼの本当の姿だ!」
「受けるがいい、ツインアームマッチョクランチ!」(手からビームを放つ)
戦闘:ゴリアテと戦闘になる。敵はゴリアテ一人、距離は近とする。カット進行に移行すること。
結末:ゴリアテが『完全死亡』するか、《脱出》でシーンから退場すると、シーンが終了となる。コルテオを保護することに成功した。
イベント5:カブトワリ
条件:イベント4の直後
登場判定:《社会:N◎VA、ストリート》10
解説:コルテオから話を聞くシーン。謎を話してもらうシーンを想定している。
描写:コルテオは、疲弊しきっていた。しかし、ポツポツと独白のように言葉を口にする。
セリフ:コルテオ
「俺は、俺はさ。独立して、1つの店を持つのが夢だったんだ。今みたいに、マフィアの偽造酒なんかじゃなく」
「俺の、俺だけの酒を出したかった」
「ある時、ガンゾに唆されたんだ。『俺を手伝えば、支援してやる』って」
「それで、ガンゾの言われるままに仕事をしたら、気づいたらドンをはめるような真似の手伝いさ。俺は、あれだけよくしてくれたドンを裏切ったようなものだ」
「お前まで裏切ったと変わらない。……俺は、ユダだ」
「だけどあいつは約束を守る気なんかなかった。僕を人質みたいにして、《カブトワリ》お前にドンを殺せって!」
「挙句、酒のレシピまで吐かされた」
「僕にケジメをつけにきたんだろ。いいさ、殺されるならお前に殺されたい」
「だって、僕達……」
結末:《カブトワリ》にPSを選択してもらう。コルテオを殺すにしても見逃すにしても、次がクライマックスフェイズとなる。
どちらを選んでも、コルテオはキャスト一人に《ファイト!》を使う。
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
リサーチフェイズ・トリガーイベント前半(イベント1、2)
イベント1:カブトワリ
条件:キャストがガンゾについて調べた。
登場判定:《社会:N◎VA、ストリート》10
解説:《カブトワリ》の元にガンゾから電話が入る。
セリフ:ガンゾ
「よう《カブトワリ》。どうだ、コルテオは見つかったか?」
「へっ、どうやら気づいちゃいけないところまで気づいちまったみてえだな」
「俺は長年、ファミリーで生きてきた。ドンと、ドンの親父さん。二代に渡ってこき使われてきた。同じ血筋なのにせちがれえ」
「だが、奴が死ねば俺がドンだ。手伝ってくれるなら、コルテオは見逃してやるし、お前にも贅沢させてやる」
「どうだ、乗らねえか?」
(キャストが断った)
「フン、まあいいさ。てめえはコルテオを見捨てたってことだな」(銃声が響く)
セリフ:コルテオ
「《カブトワリ》!僕に構うな、クッ!」(殴る蹴るの暴行を加える音)
セリフ:???(電話の声が交代する)
「よぉボーイ。俺のことは知ってるか? シンジケートの集会で顔を見たことくらいはあるかもなぁ」
「お前が協力しないなら、コルテオ君には明日のディナーになってもらうとするか」
結末:一方的に、そこで通話が切れる。そして《カブトワリ》のもとに1つのアドレスが届く。アドレス先に行くとイベント4が発生する。
イベント2:指定なし
条件:キャストが埋立地に行った。
登場判定:《社会:ストリート、N◎VA》10
解説:ファンゴが目撃された埋立地に、ドン・ロッソの遺体が発見される。
描写:埋立地は日夜ゴミが運び込まれ巨大化していく。近い将来ここをコンクリートで舗装してN◎VAオダイバを作るのが行政から発表されているが、今の所目処は立っていない。
何かを隠すにもうってつけだろう。
埋立地に捨てられているものから何かを見つけるには《知覚》を含めた判定で達成値16が必要になる。
または、適切な神業を使用すること。ぜひ「うまく使った」ことにしてあげよう。
発見したら描写2へ。
描写2君達が掘り起こしたゴミの山には、あきらかにおかしいものがあった。
それは、人間の骨だ。律儀にサイバーウェアはそのまま、肉として残っている部分が捨てられており、ももや胸肉、肋骨、腸などの部分はまるまる持ち去られている。
骨とサイバーウェアと、それといくつか無駄な肉だけが捨てられていた。
それは、人数にして10や20ではくだらない。それだけの数の、ヒトの骨。
結末:《医療》《電脳》《社会:警察、テクノロジー》または《警察関係者、裏社会のコネ》で人骨のDNAやIANUSの情報を調べることができる。成功すると、行方不明事件について調べているならこの中にドン・ロッソがあるとわかる。
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
リサーチフェイズ・情報収集項目
・コルテオについて
《社会:N◎VA、ストリート》
6:コルテオは約一月ほど前から情報をヴァームに渡していたと疑われている。
その間、彼はほとんど偽造酒工場に通い詰めだった。
10:彼は日々、自分のオリジナルの酒を作るために勉強に励んでいた。
15:一月ほど前にファミリーの重役・ガンゾにどこかへ連れられてから、挙動に不審な点が見受けられた。
→ガンゾについて調べられるようになる。
・ドン・ロッソ
《社会N◎VA、ストリート》
10:ロッソ・ファミリーは現在、アイランドを拠点に規模を大きくしており、その巨大化はN◎VAだけでなく、カーライル内部でも問題視されるほどだ。ドンは、他ファミリーと足並みをそろえるよりも、規模を巨大化させ、内部での発言権を強くするつもりだったようだ。
16:しかし、後継者に不安を抱いており、親子仲が最悪に近いファンゴをドンにしたくない。と漏らしていたらしい。
→ファンゴについて調べられるようになる。
・アイランド
《社会:N◎VA、ストリート、メディア》
8:ロッソ・ファミリーが経営するカジノバー。レストランも兼任されており、イエローエリアに構えられた酒場としては大きな規模。酒の種類は豊富で値段も安いため、客足は後を絶たない。また、不定期だがスキヤキも破格の値段で提供してくれる。
元締めの名前はファンゴ・ロッソ。
→ファンゴについて調べられるようになる。
15:アイランドができてから、頻繁に行方不明事件が発生している。多くは住民登録もされていないレッドナンバーなので事件にはならないが、時々住民登録された人間も消えるという。
→行方不明事件についても調べられるようになる。
※アイランドにキャストが向かうと、臨時休業の看板がある。
・ファンゴ
《社会:N◎VA、ストリート、警察、北米》
10:ロッソ・ファミリーの跡取りであり、ぼんくら息子。アイランドの経営者でもある。好戦的な性格。
相当の野心家であり、ロッソだけでなく、将来的にシンジケート全てを手に入れようと暗躍している。
13:ゴリアテという用心棒を雇っている。
→ゴリアテについて調べられるようになる。
15:実は調理師としても優秀であり、早朝にアイランドで提供される料理の下ごしらえをしている。肉料理が得意。
16:深夜、レッドエリアにある埋立地に一人でいるところを頻繁に目撃されている。一人なのでファミリーの仕事とは関係ないと思われるが、何をしているかは不明。
→埋立地のアドレスが手に入る。
18:ヴァーム・ファミリーのガンゾと繋がっているらしい。
→ガンゾについて調べられるようになる。
21:現在、アイランドを要塞化しており、地下でガンゾとクーデター計画を進めているようだ。
※現在の行方について《不可触》で隠しても良い。
・ゴリアテ
《社会:N◎VA、ストリート、警察》
《コネ:裏社会、賞金稼ぎ系のNPC》
6:3メートルはある大男。サイバーアームの右腕と、異様に大きな生身の左腕を持っている。
8:握力で全身義体の兵士を殺せると噂される殺し屋で、現在はファンゴに個人的に雇われている。
・行方不明事件について
《社会:N◎VA、警察》
21:住民登録されている行方不明者は全員、行方不明になる一月以内にファンゴと接触し、トラブルのあった人物だ。
・ガンゾ
《社会:N◎VA、ストリート、警察、北米》
8:ヴァーム・ファミリーの古参幹部。亡くなった先代の従兄弟にあたり、若くしてドンになったヴァームを支えている。
若い頃はケルビムで働いており、犯罪についての知識、手腕はかなりのもの。
16:しかし、今ドン・ヴァームがいなくなれゔぁ、自動的に次のドンはガンゾだ。彼は、ひそかにドンを亡き者にしようと計画。そのためにコルテオを利用している。
18:ファンゴと密約を交わし、お互いに協力関係を結んでいる。
21:現在アイランドに客人として招かれており、地下でファンゴとクーデター計画を進めているようだ。
人骨の正体
《医療》《電脳》《社会:警察、テクノロジー》
《コネ:警察、医療、裏社会関係者》
16:警察の持つ行方不明者リストと身元が一致している。
16:一月以内にファンゴと関わった行方不明者は全ている。また、中にはドン・ロッソのものもあるようだ。(先に行方不明者について調べていれば一緒に出る)
【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』
オープニングフェイズ(シーン1〜シーン4)
シーン1:レッガー
解説:《カブトワリ》《レッガー》が登場する。ドン・ヴァームから、コルテオが裏切り者だったと告げられる。
描写:グリーンエリアに構えられたカジノ。そこはカーライル・シンジケートの収益源となっている。
カジノを任された若きボス……ドン・ヴァームに、君達二人は呼び出された。
セリフ:ドン・ヴァーム
「来たか《カブトワリ》《レッガー》」
「今日お前達を呼んだのは他でもねえ。最近、俺の予定を先回りしてロッソの差し金がコソコソしていたが、裏切り者が見つかった」
「コルテオだ。あいつはロッソに俺の予定やファミリーの動向を流していたのさ」
「《カブトワリ》お前とコルテオは付き合いが長い。お前が、あいつにケジメをつけてやれ」
「奴は昨日の晩から、ここへは戻っていない。どこへ行ったか探し出して……お前達がやれ」
「こいつは小遣いだ。大事に使え」(二人にプラチナムを渡す)
結末:「奴の酒は極上だったが……まあ、こればかりは仕方ねえ」ドンが3つのグラスに酒を注ぐ。
そして、「ヴァームに」と。
シーン2:フェイト
解説:《フェイト》のアジトにロッソ・ファミリーの小間使いがやってきて、ボスの捜索を依頼するシーン。
描写:その日の夜は、鬱陶しい雨が降り続いていた。君のところに現れたのは、サイバーアイの大男。男は、ロッソ・ファミリーの人間であると君に告げた。
セリフ:男
「あんたに仕事を依頼したい。3日前から、ボス……ドン・ロッソの行方がわからなくなった」
「ドンが消えたのは、『アイランド』の視察に行くと言って、それっきり。他の奴らは姿を見ちゃいねえ」
「あんたに依頼したいのは、ボスの足取り調査だ。生きてるのか死んでるのかすらわからねえんじゃ、こっちも今後のことを考えられねえ」
「あんただって、俺らのドンパチが飛び火したら困るだろ?」
「もちろん、俺たちだって生活はかかってるんだ。報酬は弾ませてもらう」
「……今は、ファミリーをボスの息子がまとめているが、あいつ……ファンゴは人望がねえ。内部崩壊なんてまっぴらだぜ」
結末:依頼を受けると「ありがてえ。こいつは前金だ」とゴールドを渡してくれる。
シーン3:トーキー
解説:白夜から依頼を受けるシーン。
描写:アサクサの一角にある小さなバー。そこで君は、お得意様と落ち合っていた。男の名は河渡白夜。河渡連合のナンバー2。
セリフ:白夜
「よぉ《トーキー》。実はな、いいネタがあるんだ。頼めるか」
「ここ最近、イエローエリアを中心に偽造酒が出回っている。その出所はアイランド。憎たらしい北米マフィアどものアジトの1つさ」
「連中をのさばらせたのは、俺たちの落ち度だ。だが、最低限残った島は守らなきゃならねえ」
「奴らはそれなりの高級酒を偽造して安く売りさばいてる。そんなこと許しちゃあ、俺たちの客まであっちに流れちまう」
「こんなことで戦争するわけにもいかねえが、見過ごすわけにもいかねえ。あんたに頼みたいのは、奴らの酒が偽造酒だってことの証拠掴みと、できればアイランドの経営が傾くようなネタを掻っ攫ってきてほしいのさ」
「N◎VAスポでもマリオネットでも、好きなところで言い値で買わせてやる。そのくらいの根回しはできるし、俺たちからの依頼料も弾むぜ」
「ま、叩いて埃が出ないなら、最近続いてる行方不明事件の容疑者がオーナー、とかでっち上げてくれよ」
結末:シルバーを渡して、白夜は席を立つ。「前払いにしておいた。あとは好きに飲み食いしな」と言い残して。
シーン4:カブトワリ
解説:コルテオについて描写するシーン。
描写:コルテオと君は、所謂幼馴染という間柄だ。優しくて真面目な性格のコルテオは、貧しいながらも勉強して、学校へ行くのが夢だと言っていた。
君がカーライルに、ヴァーム・ファミリーに入る道を決めた時、コルテオは偽造酒のテクニックを売り込み、君とコルテオのファミリー入りに大きく貢献した
てくれた。「だって僕たち、兄弟だろう?」そういってどんな時でも君を庇ってくれたのがコルテオだった。
君がセーフハウスへ戻ると、一通のメッセージを受信する。差出人は不明。
そこには「ドン・ヴァームを殺せ。殺さなければコルテオは死ぬ」とだけ書いてあった。
結末:コルテオは、何かに巻き込まれたらしい。