ゴリラのシナリオ置き場

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【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』

リサーチフェイズ・トリガーイベント前半(イベント1、2)

イベント1:カブトワリ

条件:キャストがガンゾについて調べた。

登場判定:《社会:N◎VA、ストリート》10

解説:《カブトワリ》の元にガンゾから電話が入る。

セリフ:ガンゾ

「よう《カブトワリ》。どうだ、コルテオは見つかったか?」

「へっ、どうやら気づいちゃいけないところまで気づいちまったみてえだな」

「俺は長年、ファミリーで生きてきた。ドンと、ドンの親父さん。二代に渡ってこき使われてきた。同じ血筋なのにせちがれえ」

「だが、奴が死ねば俺がドンだ。手伝ってくれるなら、コルテオは見逃してやるし、お前にも贅沢させてやる」

「どうだ、乗らねえか?」

(キャストが断った)

「フン、まあいいさ。てめえはコルテオを見捨てたってことだな」(銃声が響く)

セリフ:コルテオ

「《カブトワリ》!僕に構うな、クッ!」(殴る蹴るの暴行を加える音)

セリフ:???(電話の声が交代する)

「よぉボーイ。俺のことは知ってるか? シンジケートの集会で顔を見たことくらいはあるかもなぁ」

「お前が協力しないなら、コルテオ君には明日のディナーになってもらうとするか」

結末:一方的に、そこで通話が切れる。そして《カブトワリ》のもとに1つのアドレスが届く。アドレス先に行くとイベント4が発生する。

イベント2:指定なし

条件:キャストが埋立地に行った。

登場判定:《社会:ストリート、N◎VA》10

解説:ファンゴが目撃された埋立地に、ドン・ロッソの遺体が発見される。

描写:埋立地は日夜ゴミが運び込まれ巨大化していく。近い将来ここをコンクリートで舗装してN◎VAオダイバを作るのが行政から発表されているが、今の所目処は立っていない。

何かを隠すにもうってつけだろう。

埋立地に捨てられているものから何かを見つけるには《知覚》を含めた判定で達成値16が必要になる。

または、適切な神業を使用すること。ぜひ「うまく使った」ことにしてあげよう。

発見したら描写2へ。

描写2君達が掘り起こしたゴミの山には、あきらかにおかしいものがあった。

それは、人間の骨だ。律儀にサイバーウェアはそのまま、肉として残っている部分が捨てられており、ももや胸肉、肋骨、腸などの部分はまるまる持ち去られている。

骨とサイバーウェアと、それといくつか無駄な肉だけが捨てられていた。

それは、人数にして10や20ではくだらない。それだけの数の、ヒトの骨。

結末:《医療》《電脳》《社会:警察、テクノロジー》または《警察関係者、裏社会のコネ》で人骨のDNAやIANUSの情報を調べることができる。成功すると、行方不明事件について調べているならこの中にドン・ロッソがあるとわかる。

【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』

リサーチフェイズ・情報収集項目

コルテオについて

《社会:N◎VA、ストリート》

6:コルテオは約一月ほど前から情報をヴァームに渡していたと疑われている。

その間、彼はほとんど偽造酒工場に通い詰めだった。

10:彼は日々、自分のオリジナルの酒を作るために勉強に励んでいた。

15:一月ほど前にファミリーの重役・ガンゾにどこかへ連れられてから、挙動に不審な点が見受けられた。

→ガンゾについて調べられるようになる。

・ドン・ロッソ

《社会N◎VA、ストリート》

10:ロッソ・ファミリーは現在、アイランドを拠点に規模を大きくしており、その巨大化はN◎VAだけでなく、カーライル内部でも問題視されるほどだ。ドンは、他ファミリーと足並みをそろえるよりも、規模を巨大化させ、内部での発言権を強くするつもりだったようだ。

16:しかし、後継者に不安を抱いており、親子仲が最悪に近いファンゴをドンにしたくない。と漏らしていたらしい。

→ファンゴについて調べられるようになる。

・アイランド

《社会:N◎VA、ストリート、メディア》

8:ロッソ・ファミリーが経営するカジノバー。レストランも兼任されており、イエローエリアに構えられた酒場としては大きな規模。酒の種類は豊富で値段も安いため、客足は後を絶たない。また、不定期だがスキヤキも破格の値段で提供してくれる。

元締めの名前はファンゴ・ロッソ。

→ファンゴについて調べられるようになる。

15:アイランドができてから、頻繁に行方不明事件が発生している。多くは住民登録もされていないレッドナンバーなので事件にはならないが、時々住民登録された人間も消えるという。

→行方不明事件についても調べられるようになる。

※アイランドにキャストが向かうと、臨時休業の看板がある。

・ファンゴ

《社会:N◎VA、ストリート、警察、北米》

10:ロッソ・ファミリーの跡取りであり、ぼんくら息子。アイランドの経営者でもある。好戦的な性格。

相当の野心家であり、ロッソだけでなく、将来的にシンジケート全てを手に入れようと暗躍している。

13:ゴリアテという用心棒を雇っている。

ゴリアテについて調べられるようになる。

15:実は調理師としても優秀であり、早朝にアイランドで提供される料理の下ごしらえをしている。肉料理が得意。

16:深夜、レッドエリアにある埋立地に一人でいるところを頻繁に目撃されている。一人なのでファミリーの仕事とは関係ないと思われるが、何をしているかは不明。

埋立地のアドレスが手に入る。

18:ヴァーム・ファミリーのガンゾと繋がっているらしい。

→ガンゾについて調べられるようになる。

21:現在、アイランドを要塞化しており、地下でガンゾとクーデター計画を進めているようだ。

※現在の行方について《不可触》で隠しても良い。

ゴリアテ

《社会:N◎VA、ストリート、警察》

《コネ:裏社会、賞金稼ぎ系のNPC

6:3メートルはある大男。サイバーアームの右腕と、異様に大きな生身の左腕を持っている。

8:握力で全身義体の兵士を殺せると噂される殺し屋で、現在はファンゴに個人的に雇われている。

・行方不明事件について

《社会:N◎VA、警察》

21:住民登録されている行方不明者は全員、行方不明になる一月以内にファンゴと接触し、トラブルのあった人物だ。

・ガンゾ

《社会:N◎VA、ストリート、警察、北米》

8:ヴァーム・ファミリーの古参幹部。亡くなった先代の従兄弟にあたり、若くしてドンになったヴァームを支えている。

若い頃はケルビムで働いており、犯罪についての知識、手腕はかなりのもの。

16:しかし、今ドン・ヴァームがいなくなれゔぁ、自動的に次のドンはガンゾだ。彼は、ひそかにドンを亡き者にしようと計画。そのためにコルテオを利用している。

18:ファンゴと密約を交わし、お互いに協力関係を結んでいる。

21:現在アイランドに客人として招かれており、地下でファンゴとクーデター計画を進めているようだ。

人骨の正体

《医療》《電脳》《社会:警察、テクノロジー》

《コネ:警察、医療、裏社会関係者》

16:警察の持つ行方不明者リストと身元が一致している。

16:一月以内にファンゴと関わった行方不明者は全ている。また、中にはドン・ロッソのものもあるようだ。(先に行方不明者について調べていれば一緒に出る)

【トーキョーN◎VA-Xシナリオ】『誠実の証』

オープニングフェイズ(シーン1〜シーン4)

シーン1:レッガー

解説:《カブトワリ》《レッガー》が登場する。ドン・ヴァームから、コルテオが裏切り者だったと告げられる。

描写:グリーンエリアに構えられたカジノ。そこはカーライル・シンジケートの収益源となっている。

カジノを任された若きボス……ドン・ヴァームに、君達二人は呼び出された。

セリフ:ドン・ヴァーム

「来たか《カブトワリ》《レッガー》」

「今日お前達を呼んだのは他でもねえ。最近、俺の予定を先回りしてロッソの差し金がコソコソしていたが、裏切り者が見つかった」

コルテオだ。あいつはロッソに俺の予定やファミリーの動向を流していたのさ」

「《カブトワリ》お前とコルテオは付き合いが長い。お前が、あいつにケジメをつけてやれ」

「奴は昨日の晩から、ここへは戻っていない。どこへ行ったか探し出して……お前達がやれ」

「こいつは小遣いだ。大事に使え」(二人にプラチナムを渡す)

結末:「奴の酒は極上だったが……まあ、こればかりは仕方ねえ」ドンが3つのグラスに酒を注ぐ。

そして、「ヴァームに」と。

シーン2:フェイト

解説:《フェイト》のアジトにロッソ・ファミリーの小間使いがやってきて、ボスの捜索を依頼するシーン。

描写:その日の夜は、鬱陶しい雨が降り続いていた。君のところに現れたのは、サイバーアイの大男。男は、ロッソ・ファミリーの人間であると君に告げた。

セリフ:男

「あんたに仕事を依頼したい。3日前から、ボス……ドン・ロッソの行方がわからなくなった」

「ドンが消えたのは、『アイランド』の視察に行くと言って、それっきり。他の奴らは姿を見ちゃいねえ」

「あんたに依頼したいのは、ボスの足取り調査だ。生きてるのか死んでるのかすらわからねえんじゃ、こっちも今後のことを考えられねえ」

「あんただって、俺らのドンパチが飛び火したら困るだろ?」

「もちろん、俺たちだって生活はかかってるんだ。報酬は弾ませてもらう」

「……今は、ファミリーをボスの息子がまとめているが、あいつ……ファンゴは人望がねえ。内部崩壊なんてまっぴらだぜ」

結末:依頼を受けると「ありがてえ。こいつは前金だ」とゴールドを渡してくれる。

シーン3:トーキー

解説:白夜から依頼を受けるシーン。

描写:アサクサの一角にある小さなバー。そこで君は、お得意様と落ち合っていた。男の名は河渡白夜。河渡連合のナンバー2。

セリフ:白夜

「よぉ《トーキー》。実はな、いいネタがあるんだ。頼めるか」

「ここ最近、イエローエリアを中心に偽造酒が出回っている。その出所はアイランド。憎たらしい北米マフィアどものアジトの1つさ」

「連中をのさばらせたのは、俺たちの落ち度だ。だが、最低限残った島は守らなきゃならねえ」

「奴らはそれなりの高級酒を偽造して安く売りさばいてる。そんなこと許しちゃあ、俺たちの客まであっちに流れちまう」

「こんなことで戦争するわけにもいかねえが、見過ごすわけにもいかねえ。あんたに頼みたいのは、奴らの酒が偽造酒だってことの証拠掴みと、できればアイランドの経営が傾くようなネタを掻っ攫ってきてほしいのさ」

「N◎VAスポでもマリオネットでも、好きなところで言い値で買わせてやる。そのくらいの根回しはできるし、俺たちからの依頼料も弾むぜ」

「ま、叩いて埃が出ないなら、最近続いてる行方不明事件の容疑者がオーナー、とかでっち上げてくれよ」

結末:シルバーを渡して、白夜は席を立つ。「前払いにしておいた。あとは好きに飲み食いしな」と言い残して。

シーン4:カブトワリ

解説:コルテオについて描写するシーン。

描写:コルテオと君は、所謂幼馴染という間柄だ。優しくて真面目な性格のコルテオは、貧しいながらも勉強して、学校へ行くのが夢だと言っていた。

君がカーライルに、ヴァーム・ファミリーに入る道を決めた時、コルテオは偽造酒のテクニックを売り込み、君とコルテオのファミリー入りに大きく貢献した

てくれた。「だって僕たち、兄弟だろう?」そういってどんな時でも君を庇ってくれたのがコルテオだった。

君がセーフハウスへ戻ると、一通のメッセージを受信する。差出人は不明。

そこには「ドン・ヴァームを殺せ。殺さなければコルテオは死ぬ」とだけ書いてあった。

結末:コルテオは、何かに巻き込まれたらしい。

【トーキョーN◎VA-X シナリオ】『誠実の証』

・プリプレイ

 

レギュレーション

 

・本シナリオでは基本ルールのみを使用とする。

・推奨経験点20点

・本シナリオでは防御神業が最低2つないと、ゲストの神業でキャストが死亡する恐れがある。

 

本シナリオは、カーライル・シンジケート内で起こった小さな争いから端を発する、裏切りと友情の物語だ。PCの所属などはハンドアウトに記すが、しっかり確認を取ろう。

 

アクトトレーラー

 

カーライル・シンジケートに加盟する2つのファミリー。ヴァーム・ファミリーとロッソ・ファミリーは冷戦状態にあった。

偽造酒を売ってシノギを削る2つのファミリー。ヴァームとロッソは義兄弟であり、商売敵。

そんな中に弾けた一発の銃弾が、新たな悲劇を呼び起こす。

トーキョーN◎VA THE AXLARATION『誠実の証』

 

かくて、運命の扉は開かれた。

 

 

各キャストには、以下の設定が加えられる。

 

PC①:ヴァーム・ファミリーの一員でコルテオの友人。

PC②:フリーランスのフェイト。ドン・ロッソについて調べることになる。

PC③:ヴァーム・ファミリーの一員でPC①の相棒。

PC④:フリーランスのトーキー。

 

 

ハンドアウト

PC①:カブトワリ

コネクション:コルテオ

推奨スート:ハート

 

コルテオは古い友人であり、君と同じヴァーム・ファミリーに所属する。彼は偽造酒を作る天才であり、ドン・ヴァームも彼の酒を絶賛していた。

しかし、そのコルテオが商売敵であるロッソ・ファミリーにドンの情報を流したらしい。

ドンは、キミに始末を命じた。

 

PS:コルテオの殺害orコルテオを助ける。

 

PSは最初に2つ与えるが、セッション中にどちらを選ぶか決めてもらう。選ばなかったPSは破棄される。

 

 

PC②:フェイト

コネクション:ドン・ロッソ

推奨スート:ダイヤ

 

君のもとに現れたのは、ロッソ・ファミリーの使いのものだった。なんでも、ドンが行方不明になったという。現在はドンの息子であるファンゴがファミリーをまとめているが、このことが外部に知られたら大きな抗争の火種になりかねない。そのため、生死を問わずドンを探し出してほしい。というのが彼らの依頼だった。

 

PS:ドン・ロッソを見つけ出す。

 

 

PC③:レッガー

推奨スート:クラブ

 

君はヴァーム・ファミリーの一員であり、PC①とは何度も修羅場をくぐり抜けてきた間柄だ。

だから、PC①とコルテオのことも知っている。

あいつがどう動くのか見届けるのが、君の役目だ。

 

PS:PC①の選択を見届ける。

 

 

PC④:トーキー

コネクション:河渡白夜

推奨スート:ダイヤ

 

君を呼び出した河渡白夜は、少し困っていた。

カーライルのロッソ・ファミリーが経営するカジノバー「アイランド」が高価な酒を偽造して売り込んでいるらしく、アサクサからも客が流出しているという。さりとてシマを直接荒らされているわけでもないので、手を出すわけにもいかない。

「何か、アイランドの経営を傾かせるようなスキャンダルを掴んでほしい」

割とマジで言われた。

 

オープニングは次回。